2024.04.10 大阪・関西万博、ドイツパビリオン起工式 テーマは「循環型経済」

BIEのケルケンツェス事務局長(左から3人目)も鍬入れに参加

 ドイツ政府は10日、大阪・関西万博で建設するパビリオンの起工式を大阪市内夢洲の万博会場で行った。式典にはドイツ連邦経済・気候保護省で対外経済振興を担当するドロテア・シュッツ専門部署長、メラニー・ザクシンガー大阪・神戸総領事が出席。博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長も列席、あいさつした。

 日本側の出席者は大阪府の吉村洋文知事、大阪市の横山英幸市長、日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長ら。

 ザクシンガー総領事による冒頭のあいさつに続いてシュッツ氏が「鍬入れという日本の伝統儀式のあと、いよいよパビリオンの建設が始まる。グローバル化が進む折、われわれのアイデアを紹介していきたい。ドイツが万博で提唱する循環型経済(サーキュラーイコノミー)が現実的になるのも近い」とドイツが万博で提唱するコンセプトを紹介。ケルケンツェス事務局長もあいさつした。

 「わ!ドイツ」と銘打ったドイツのパビリオンは建物と展示コンセプトで「循環型経済」をテーマにしている。

 起工式終了後は会場近くのホテルでドイツの万博関係者が出席して会見が行われた。

 経済・気候保護省からパビリオンの組織運営を委託されている見本市運営会社ケルンメッセのゲラルト・ベーゼCEOは「パビリオンの設計にもサステナビリティ(持続可能な)を強調している」と述べ、パビリオンの運営スタッフの募集には500人の応募があったという。国別の人員は公表していない。