古河電気工業は、信号を伝送する「心線」の数が国内最多の4000心の光ファイバーケーブルを開発し、幹線用光ケーブルとして国内大手通信事業者向けに提供を開始した。従来の最大2000心の2倍を実現した。

　開発した4000心光ファイバーケーブルは、管路敷設に対応可能な高い引張強度と機械的強度を備え、国内で多く使用されている1000心や2000心に分岐されることを想定した整数倍の心数となっている。海外で主流の12心ではなく、国内で多く使用されている4心や8心の光ファイバーケーブルとの接続性を考慮し、16心間欠接着型テープ心線を採用した。

　データトラフィックの急激な増大に伴い、データセンター（DC）では光ファイバーネットワークの大容量化が求められている。従来、国内で主に使用されている1000心や2000心の光ファイバーケーブルでは複数敷設しなければならないケースも増えており、さらなる「超多心」光ケーブルが求められていた。

　同社では今後もDC間接続などでの超多心ケーブルへのニーズの増大に対応し、国内の通信事業者向けに4000心光ファイバーケーブルの提供を推進する。

（後日電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）