2024.04.24 【九州・山口・沖縄の新入社員研修特集】九州K&K連携協定書締結式を実施 KISIAとKISAが締結技術・人的交流を推進
久永KISA会長(左)と足立KISIA会長
熊本県情報サービス産業協会(KISIA)と鹿児島県情報サービス産業協会(KISA)は3月、熊本市西区のザ・ニューホテル熊本で「九州K&K連携協定書締結式」を実施。KISIAの足立國功会長とKISAの久永忠範会長が調印し、交流連携協定を締結した。
両協会は、1982年に熊本情報産業振興協議会、翌83年に鹿児島県ソフトウェア振興協会が設立。名称は98年に鹿児島県情報サービス産業協会、翌99年に熊本県情報サービス産業協会となり、2011年に熊本が任意団体から一般社団法人に、翌12年に鹿児島も社団にと、お互い一年ごとに進展してきた。
TSMCの進出で熊本が全国、世界から注目される中、KISIAでも他協会との連携を考え、金融機関では肥後銀行と鹿児島銀行が九州フィナンシャルグループを設立していることから、1年3カ月前に足立会長が久永会長を訪問。これをきっかけに交流が進み、打ち合わせを重ねて協定書を作成した。
あいさつで久永会長は、連携協定に至った経緯を紹介しながら「どちらが先でもK&Kで、こういうところも素晴らしい。さまざまな技術などを共有しながら進んでいかないといけない時代になってきているが、地方では地方ならではの進展の仕方というものがあるのでは」と述べた。
KISIAのホームページには「オーブンイノベーションをプロモートする企業集団」とあることから、「ぜひ鹿児島の企業ともつながっていただきたい。情報サービス産業の発展には、もっとお互いを知り合うことが大事」(久永会長)と、高速道路や新幹線で時間的な距離が近づいたことで、技術的、人的交流が進むことに期待を寄せた。
足立会長は「補強合力」という言葉をひき、「皆で相補いながら力を合わせることが大きなエネルギーを生む。ぜひ鹿児島も熊本も補強合力でやって、そのほかの県へ連携が広がれば、九州交流連携協定でやれるのでは。新たなシリコンアイランド九州ではなくて、新生情報サービス産業アイランド九州として展開できれば、この連携協定は非常に意義のあるものになる」と語った。
息の長い会に
交流連携委員会として、これまで労をとってきたKISIAの徳永賢治交流連携委員長は、「参加が有意義で価値のある会、できるだけ息の長い会にしたいと思っている。携わる担当者だけではなくぜひ会員の皆さまのアイデアや要望を寄せてほしい」と話した。
締結式後には記念講話と交流会を開催、両協会の活動も紹介し、さっそく交流を深めていた。