2024.04.24 【Japan IT Week特集】明光電子 ニオイセンサーを披露 量産チップ使用でデモ機小型化

ニオイセンサーモジュール

 明光電子は、エレクトロニクス商社としての幅広いネットワークを生かし、技術サポートや開発受託、購買代行、受託製造などの事業を展開している。今回は「IoTソリューション展」にブースを構える。

 アロマビット製の「においを見える化」するCMOS型ニオイセンサーは、5種のセンサー膜から80個のにおい物質の吸脱着を出力電圧変化として検知するもの。下水やトイレ、冷蔵庫の異臭検知や、モーター劣化の予兆検知に加え、食品や飲料、香水の香りの数値化など幅広い用途が見込める。同センサーは今春、量産体制が整った。

 今回は量産チップを用い、デモ機は小型化を施して披露する。

 屋外向けのIoTでは、サーキットデザイン製の429メガヘルツ帯特定小電力無線モデムを軸にシステムとして提案する。

 このモデムはLPWAの有力通信技術「LoRa」を採用。工場やトンネル、水中、雪中といった、さまざまな環境で使用できる通信ソリューションとして紹介する。

 「電力の見える化」を実現するSIRC製の電力センサーは人気製品の一つ。非接触で有効電力を測定でき、取り付け工事は不要だ。お試しパックとして九州テン製の小規模データ中継特化タイプやRTOS(リアルタイムOS)搭載の高性能タイプのゲートウェイと組み合わせてユーザーに提案しており、好評を博している。

 マゼランシステムズジャパン製の準天頂衛星「みちびき」対応GNSS(全球測位衛星システム)受信モジュールは基準局を独自に設けることで、位置精度を自動運転に必要なセンチメートル級からミリメートル級へと向上する。ミリメートル級では地震や地滑りの予知検知、橋のひずみ分析などの用途を想定している。

 展示会では遠隔地にあるビルのデータをクラウドを通じて表示し、性能を訴求する。