2024.04.25 信越化学、3月期連結は減収減益

 信越化学工業の2024年3月期連結決算は、2桁の減収減益となり、全てのセグメントが減収減益となった。

 セグメント別売上高は、生活環境基盤材料事業は、塩化ビニルについて中国メーカーによる輸出圧力の影響を受け、前期比23%減と大きく減少した。電子材料事業売上高は、シリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクスなどの半導体材料の出荷が計画通り進み、希土類磁石は産業機器用の調整が続いたが車載市場などへの拡販に努めた結果、同3%減となった。機能材料事業は汎用(はんよう)製品群の在庫調整や市況軟化が続き、同14%減となった。

 今期の連結業績予想は現時点で合理的な算定が困難とし、第1四半期(4~6月)業績予想のみ開示した。