2024.04.26 住友化学、ソウルに研究開発センター新設 半導体関連材料事業の拡大目指す

入居予定のコリアバイオパーク全景

 住友化学は、100%子会社の韓国・東友ファインケムの益山工場(益山市)で、半導体用高純度ケミカルの生産能力増強を重ねてきたが、顧客の旺盛な需要に応えるべく同市内に新たな土地を取得し、工場用地を大幅に拡張することを決めた。土地の取得時期は24年度下期を予定しており、これにより敷地面積は現在の約2倍となる。

 さらに、半導体や通信関連の先端技術・材料など次世代事業開発を加速するため、ソウル近郊に研究開発センターを新設する。同センターの運営開始は24年下期を予定しており、約150人の配置を計画している。

 これにより、同国の生産および研究開発の両体制を強化し、半導体関連材料事業の拡大を目指す。

 今回取得する用地での段階的な能力増強により、需要拡大に機敏に対応するとともに、近隣諸国への輸出も視野に事業拡大を図る。

 また、今回開設する研究開発センターは、韓国主要ICT企業の研究開発拠点や大学、ベンチャーの集積地であるソウル近郊・板橋テクノバレーに立地。外部との交流を促進するとともに、住友化学の日本国内の研究拠点との連携を一層強化することで、半導体や通信分野などでの次世代事業開発を加速する。(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)