2024.04.26 マクセル、3月期連結は売上高2.7%減 二次電池販売減などで
マクセルの2024年3月期連結決算は、国内コンシューマー製品販売事業の移管に加え、二次電池や半導体関連製品の販売減などにより前期比2.7%の減収だった。営業利益は車載光学部品の増収や健康・理美容製品の収益改善などが後押しし増益となり、最終利益も為替差益もあり増益だった。
事業別では、粘着テープがけん引した機能性部材料と、車載光学部品やライセンスが伸びた光学・システムが増収増益に。コンシューマー向けは製品販売事業の移管で減収だったが、事業構造改革や海外拠点の生産性が向上し収益が大幅に改善し黒字化した。エネルギーは主に二次電池の販売減や、一次電池の収益悪化により減収減益だった。
今期連結業績は二次電池の減収などもあり減収減益を見込むが、営業利益は収益改善施策で前年並みを確保する計画だ。会見した中村啓次社長は「事業基盤を強化し、先行投資や新規市場の開拓を推進していく」とした。