2024.05.22 【次世代自動車用部品・材料特集】立隆電子工業 タイでアルミ電解コンを量産へ

立隆電子工業の主な製品群

 台湾のアルミ電解コンデンサー専門メーカー、立隆電子工業(Lelon Electronics)は、車載エレクトロニクス関連市場での売り上げ拡大に向け、2億6000万バーツ(約10億9000万円)を投じてタイ東部のチョンブリ県アマダ市に新工場を建設。今年中に着工し、全ての認証取得後、2025年後半に量産を開始する予定だ。

 同社はハイエンド市場への転換を積極的に進めており、中でも車載エレクトロニクスは重要市場の一つ。

 製造・管理プロセスの最適化を積極的に進め、タイ工場では完全自動化生産ライン構築のために新しい機械設備を導入するほか、インダストリー4.0や製造業の持続可能性に対応したインテリジェント製造、自動化生産、デジタル管理を推進し、再生可能エネルギーや水資源管理などの環境保護メカニズムの導入を行う。

 同工場には完全な自動化生産設備に加え、自動車用テスト設備も構築する。量産開始後は、タイで生産を行う日系や他地域の自動車関連顧客に電解コン部品を供給する。

 固体ハイブリッドチップ形アルミコンデンサーは、最高150度、135度で4000時間の高温に耐えることができる。今後も高耐熱、高リプル電流、長寿命の車載用コンデンサー開発を進めると同時に、管理体制の最適化、機械設備の高度化により、顧客に安全で信頼性の高いソリューションとサービスを提供する。