2024.05.22 【次世代自動車用部品・材料特集】日本ケミコン アルミ電解コンなど製品開発を強化

PXYシリーズ

 日本ケミコンは、次世代モビリティー市場向けに新製品開発を強化している。

 チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーでは、リフロー後の漏れ電流値を初めて規定した「PXYシリーズ」を開発した。実装時の熱ストレスにより上昇する漏れ電流のバラつきを抑制することに成功、はんだリフロー後の漏れ電流について初期規格値以下を保証している。

 定格電圧範囲6.3~16V、静電容量範囲56μ~390μF、製品サイズφ5.0×5.8ミリメートルL~φ6.3×7.7ミリメートルL、耐久性は125度3000時間/105度5000時間で商品化。ADASなど各種ECU向けに提案する。

 チップ形導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「HXKシリーズ」では、大容量ニーズに応えるために製品サイズの拡充を行う、新規に加わるのは、φ10×12.5ミリメートルLおよびφ10×16.5ミリメートルLの2サイズ。定格電圧範囲16~35V、静電容量範囲560μ~1200μF、耐久性は125度4000時間。各種ECUの小型軽量化をサポートする。

 一方、カメラモジュールにも新製品を追加。イメージセンサーと車載機器との親和性に着目し、250万画素カメラモジュールをベースに高速・長距離伝送技術を組み込んだ「NCM25-AE」や「NCM25-AR」など、製品ラインアップを拡充している。