2024.05.22 人とくるまのテクノロジー展、過去最大規模の590社出展 パシフィコ横浜で24日まで開催

にぎわう会場

日本ケミコンのブース日本ケミコンのブース

EVのカットモデル(写真はトヨタのブース) EVのカットモデル(写真はトヨタのブース)

 自動車関連技術の専門展示会「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA(第31回)」が22日、横浜市西区のパシフィコ横浜で開幕した。主催は自動車技術会(JSAE)。出展数は前回より100社近く多い590社(1378小間)で過去最大規模となった。車両メーカーやTier1、部品・材料、計測器などの企業が、自動車技術に関する最新の製品・ソリューションや主力製品などを披露している。会期は24日まで。

 開催テーマに「英知を集結しよう! カーボンニュートラル、その先の循環型社会へ」を掲げる。例年のアネックスホールに加え、ノース会場も用いて過去最大規模の590社がブースを構えた。

 自動車メーカー各社は、カーボンニュートラル実現に向けた電動化や自動運転技術、新素材などを訴求。トヨタ自動車は、電気自動車(EV)のカットモデルを設置し、走りの魅力はそのままにエンジンのダウンサイジングを実現した技術を紹介している。日産自動車は独自のセンシング技術を展示し、安心して使える自動運転の実現に向けた取り組みをアピール。ホンダはリサイクル素材を用いたアルミホイールなどを展示している。

 部品関係も多数参加。日本ケミコンは、カメラモジュールで、開発中の車両向け長距離伝送モジュールを紹介。A-PHYベースの長距離伝送通信チップの実装切り替えのみで最大40メートルの長距離伝送を可能にする。インダクター(コイル/コア)の新製品FWシリーズや、開発中の電気二重層キャパシターのDKHシリーズやDKGシリーズも出品している。

 会期3日間で約6万人の来場を見込んでいる。オンライン展は6月5日まで開催中だ。(23日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)