2024.05.28 ドラム式洗濯機 乾燥機構の洗浄サービス開始 パナソニック

専用治具(右上)でヒートポンプユニットの熱交換器を持ち上げて固定し、クリーニングする

ヒートポンプユニットのクリーニング前(左)とクリーニング後ヒートポンプユニットのクリーニング前(左)とクリーニング後

 パナソニックが、ドラム式洗濯乾燥機のヒートポンプユニットのクリーニングサービスを27日から開始した。「NA-LXシリーズ」が対象で、熱交換器といった乾燥性能に関わる部品などの洗浄に特化したサービスだ。価格は税込み1万6500円で、まずは関西・北陸地区から提供を始め、今年中に全国へとサービスを拡大する。

 新たに始めた「ヒートポンプユニットクリーニング安心パックサービス」は、省エネ性に優れたヒートポンプ乾燥を長く安心して使ってもらうためのサービス。独自の研修により認定された技術員が訪問し、ヒートポンプユニットと乾燥経路をクリーニングする。

 本体上部にヒートポンプユニットを配置している独自の「トップユニット構造」により、本体の移動や大がかりな分解作業は不要。専用治具を使ったその場での本格的なクリーニングで、最適な乾燥性能を維持できる。クリーニング時間は40~50分で、その後、元の状態に戻して作業完了となる。

 対象機種はNA-LXシリーズで購入後3年以内の製品。ヒートポンプユニットの保証期間は通常、本体購入から3年以内だが、クリーニングサービスを利用すると、利用日からさらに2年間保証期間が延長される。

 同社のドラム式洗濯乾燥機は、ヒートポンプユニットの熱交換器に付着した微細な糸くずを洗い流す「熱交換器自動洗浄」機能を搭載しているため、乾燥運転後は乾燥フィルターのこまめな掃除で乾燥性能を維持できる設計。ただ、手入れを怠ると、自動洗浄だけでは洗い流せない糸くずやほこりが熱交換器に付着して目詰まりが発生。空気の流れが妨げられて乾燥時間が長くなることもある。

 ヒートポンプ乾燥方式は、2005年に同社が世界で初めてドラム式洗濯乾燥機に採用した技術。空気中の熱を集めて衣類の乾燥に利用する省エネ性に優れたもので、ルームエアコンで培った技術を応用している。

(29日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)