2024.06.05 【環境の日(エコファースト企業)特集】岡本無線電機 拠点でさらなる省エネ化を推進

おおとり・岡本無線電機グループ SDGs宣言

 岡本無線電機は、CO₂排出量13年度比50%に向けて自社拠点での省エネ化、脱炭素への取り組みの共有などを推進している。今後は、会社としての取り組みや方向性を明確化。拠点でのさらなる省エネ化を推進し、ペーパーレス化、プラスチックごみのリサイクルに取り組む。

 同社では2021年4月におおとり・岡本無線電機グループとしてSDGs宣言を公表した。脱炭素社会に貢献する事業の促進では①事業活動におけるCO₂排出量削減②徹底的なエネルギーの使用削減と再生可能エネルギー利用の推進③サプライチェーン全体を意識した取り組み-を目標に活動している。

 社内では経営品質室・企画室を中心にSDGsに関するプロジェクトがスタートし、環境という観点では電力使用量やガソリン使用量、紙の削減を推進。毎月の会議で削減量の進捗(しんちょく)を確認するなど管理を徹底している。また、各部署が取り組んでいる環境対策を自発的に発信する仕組みを構築。水平展開を図っている。

 ハード面では、甲府営業所など2拠点で太陽光発電システムを設置。社用車は交換時期になったものは、ガソリン車からハイブリッド車に変更を検討。また、自社拠点では照明をほぼLEDに切り替えた。紙の削減ではデータ化を推進。エアコンも更新時期に省エネタイプに順次切り替えている。「コロナ禍前よりCO₂排出量を削減できている」(岡本弘会長)という。

 同社は20年前に「環境に優しい・豊かな自然を次世代へつなぐ企業」を目指す「環境方針」を公表。環境マネジメントシステムの確立と継続的改善、エネルギー・資源の有効利用、環境関連法規の順守などを推進。環境への取り組みを伝統的に基盤として築いていた。

 今後はSDGsの指針など会社としての方向性などを示し、現場の努力に加え会社の取り組みを明確化する。そのため、ガソリン車のEV(電気自動車)化や紙のデータ化を推進。環境への取り組みを一層強化する。