2024.06.17 木の床がタッチパネルに、歩くだけで機器を制御 JDI、センサーを開発
床のセンサーで人の位置を認識
ジャパンディスプレイ(JDI)は人が木の床などを歩くと検知し、周囲の機器を制御できる静電容量センサー「ZINNSIA (ジンシア)」を開発した。
12~14日開催のセンサー技術展示会「Smart Sensing 2024」に出展した。同社プロジェクト責任者の吉田公二氏は今後、機器操作の主流が「音声入力などからオートメーション(自動化)に変わる」との可能性を示し、人が意識せず周囲を制御するため多様な素材に適合するセンサーを訴求した。
会場ではジンシアの上に置いた木材や人工芝、布、石の板などに指で触れるだけで照明を点灯できるデモを披露。来場者を驚かせた。
さらにセンサーを床に配し、人の立った場所を即時に検出してみせた。
ジンシアはほかにセンサーを組み込んだ機器に近づく、なでる、つぶすといった操作ごとに異なる反応も起こせる。
これを生かし、上に乗った人の傾きを検知するゲーム向きのバランスボードや、無印良品にたずさわったデザイナーの川﨑富美氏とつくった触り方で鳴き声が変わるぬいぐるみ、フォスター電機とつくった触る場所で音が変わる曲面木材スピーカーなど多様な見本を並べた。 (電波新聞/電波新聞デジタルで後日詳報します)