2024.07.25 【半導体/エレクトロニクス商社特集】岡本無線電機 超スマート社会実現へ変革に一歩

岡本 社長

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 岡本無線電機は中期経営計画のコンセプト「Take one step together and transform for realizing the super smart society」に定め、活動を推進している。超スマート社会の実現に向け、全社一丸で変革に一歩踏み出す。

 4~6月の状況は取引先の在庫調整などで落ち着いた状況が続いているものの、受注面では復活の兆し。「もうしばらくすれば反転局面も見える」(岡本崇義社長)という。比較的順調な分野は自動車関連向けなど。それ以外の分野も全体的に下げ止まっており、今後の動きに期待できるという。

 足元の状況も第1四半期と同様のペースが続いているが、下期以降は順調に回復するとみている。アイテムによっては、注文が入っており、10月後半から状況が変わるものと予測する。

 同社では自動車、医療、環境の3分野に加えロボット分野への活動を国内で強化している。新たな分野に挑戦するに当たり、接点のないユーザーへの接触を推進するため、展示会出展にも注力。6月には東京ビッグサイトで開催された「電子機器トータルソリューション展2024」に出展。

 「電子部品で拓くオートメーションの未来」をテーマにロボットなどの商品のさまざまな用途や事例提案と関連の部品商品を紹介。特定分野の展示会に出展することで普段は接することができないユーザーにもアプローチすることができた。

 超スマート社会の実現を目指すに当たり、これらの活動につながるSDGsの取り組みも推進。5月には、社員5人が石川県能登半島地震の被災地ボランティア活動に参加。壊れた家具や家電製品、瓦などの災害被害品の片付け・運搬を実施。この経験をBCM(事業継続マネジメント)に生かすという。

 岡本社長は「今年度は中期経営計画の最終年度になる。全社が一丸となり計画を意識した活動を推進している。社員も原点に回帰して地に足の着いた活動を徹底している。顧客への「お役立ち」を起点に営業活動を行っている。これまでの取り組みを来年度からの中期経営計画の取り組みにつなげたい」と語る。