2024.08.26 万博パビリオン「ノモの国」 技術展示を公開 パナソニックHD

発光バクテリアの培養技術を高め、未来の「あかり」の在り方を探る(研究開発中の発光バクテリアの培養装置)

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「ノモの国」大地エリアのイメージ「ノモの国」大地エリアのイメージ

 パナソニック ホールディングス(HD)は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」大地エリアで、人と自然の営みが循環する、未来社会を体験できる内容を展示する。同社が研究開発中の最新技術を体験できる。

 「ノモの国」では、「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」をコンセプトに「Unlock your nature」をタグラインに設定。子どもたちに「自分を信じるチカラと一歩を踏み出すきっかけ」を提供することを目指している。パビリオン(展示面積1087平方メートル)はUnlock体験エリア(922平方メートル)と、それを支える展示エリア「大地」(165平方メートル)で構成される。

 今回、この「大地エリア」に展示される内容が新たに公開された。パナソニックHDが研究開発中の最新技術を盛り込み、子どもたちが良い未来を生み出したいと思ってもらえるような技術展示となる。

 人と自然の営みそれぞれが360度循環し、作用し合う「720度の循環」をキーワードとした技術展示。より良い暮らしや社会の実現と自然との共生、環境との調和による技術が展示され、未来の可能性を大いに感じさせる内容となっている。

 具体的には、研究開発中であるシアノバクテリア(光合成微生物)による食料増産につながる技術や、ペロブスカイト太陽電池(発電するガラス)による都市景観と調和した創エネルギー技術、生分解性セルロースファイバーによる石油由来プラスチックの削減、バイオライト(発光バクテリア)による新しい「あかり」のアイデアを展示する。

 パナソニックHD万博推進プロジェクトの原吉輝テクニカルディレクターは「720度の循環を実現するアイデアを具現化し、子どもたちに未来が良くなることを伝えたい」と話している。