2020.06.17 きんでんEMS‐AIサービス提供東大発ベンチャーと協業
きんでんは、AI(人工知能)によるエネルギー制御技術を有する東京大学発のベンチャー、Mutron(東京都世田谷区、春口公洋社長)と協業し、AI制御のエネルギー・マネジメント・サービス「EMS-AI」の提供を7月から開始する。
きんでんは20年度に顧客から順次導入を進め、3年後には100ユーザーの獲得を目指す。サービス内容に応じて毎月課金する。
Mutronは、建物設備のセンサー情報などの運用管理データをクラウドに蓄積。機械学習、相互学習のAI技術で電気設備、空調設備制御のAIコントローラシステムを開発、運営している。
EMS-AIは、顧客の施設に設置したAIコントローラで施設の温湿度やCO2センサーなどで計測データを収集。クラウドサーバーへアップロードし、蓄積したデータからAIが最適パラメータを導き出し、空調設備を最適制御する。
制御対象はビルマルチエアコンだけでなく、中央熱源方式の空調にも対応。室外機の容量制限制御や空調機のCO2濃度による制御、間欠運転制御などで、消費エネルギーをこれまでの実績値よりも10-30%削減する。
提供するサービスは▽AI最適制御(蓄積したデータをクラウドで分析し、最適パラメータをAIコントローラに送信)▽エネルギーの視える化(リアルタイムでエネルギー利用状況・削減効果を可視化)▽データ管理(顧客の設備運転データをクラウド上で保存し管理)▽定期報告(コンサルティングを含む定期レポートを年2回実施)▽機器保守対応(AIコントローラの状態監視を行い、不具合が発生すればセンドバック保守対応)。