2024.09.13 AI活用でフェイクニュース氾濫に歯止め NECが偽情報対策技術の開発着手

開発のフレームワーク

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 生成AIや編集ツールによるフェイクニュースの氾濫が社会問題化する中、NECは、人工知能(AI)を活用してインターネット上の情報の真偽を多面的に分析し、ファクトチェックを支援する「偽・誤情報分析技術」の開発に着手する。大規模言語モデル(LLM)などの最先端AIを活用し、コンテンツの真偽分析・判定とレポート作成を行う技術を開発し、ファクトチェック業務の容易化・効率化を目指す。

 今回開発を目指す技術は、テキストや画像、動画、音声などのコンテンツを、偽情報分析に特化したLLMで評価。画像などが生成・加工されていないかの検知のほか、複数種類のデータをAIで認識してテキスト化し、認識したテキストの内容が正しいか、出典がある情報かどうか、テキストと動画の内容が食い違っていないか、など総合的に判定する。

 ファクトチェック機関の専門家が作成する報告書や記事に近い形式でレポートを作成し、信頼性の低い根拠の削除や新たな根拠として情報を加えるなど、分析者の指示に応じた調整もできるようにするという。(17日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)