2024.09.26 シリコンアイランド九州、初の半導体産業展 写真で見る現場の「半導体熱」

当初予定を上回る261社が出展した「九州半導体産業展」

 25、26日の2日間にわたって開催された、半導体に特化した九州初の展示会「第1回 九州半導体産業展」。半導体産業が集積する九州地方は、米国カリフォルニアのシリコンバレーにならい、「シリコンアイランド」と呼ばれて久しい。

 開幕初日のオープニングセレモニーには、自由民主党で半導体戦略推進議員連盟会長を務める甘利明衆議院議員も駆け付けた。半導体後工程大手の台湾ASEが北九州市で土地取得を決めるなど、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県への進出でシリコンアイランドへの注目度は増すばかりだ。服部誠太郎福岡県知事も「半導体製造の一連の流れがここ九州で完結する」と期待を込める。

 ここでは、「半導体熱」に沸いていた展示会の現場を写真でお伝えする。

 今回の展示会の特徴の1つは、半導体産業の未来を担う学生向けコンテンツを充実させたことだ。九州を中心に20以上の大学や高等専門学校(高専)が参加した。会場直行の無料バスが手配されるなど長崎県や宮崎県から13校がバスで来場するほどだった。

三菱電機は、学生向けにパワー半導体の仕組みを体験できるイベントを実施
学生向けセミナーを開催した理研計器

 半導体に関し、九州で最もホットな地域といえる熊本県をはじめ、沖縄県など自治体からの出展も目立った。

熊本県のブース
沖縄県も出展
海外からはチェコなどが出展

 企業ブースも盛り上がりを見せた。

大成建設は、半導体工場づくりをワンストップでサポートできることをアピール
ガードナーは、クリーンルーム用ウェアやシューズなどを紹介
ユニパルスは、工場などで作業員の負荷を軽減する電動バランサー「ムーンリフタ」を実演