2024.10.30 【計測展2024 OSAKA特集】チノー カーボンニュートラルをテーマに〝電力の見える化〟提案
省配線で多点計測を集中監視
チノーは、カーボンニュートラル実現をコンセプトに出展。その第一歩として「電力の見える化」を提案する。
ブース内のモニターに施設各所の電力使用量の一括モニタリングを表示。計測器やソフトウエアなどを組み合わせた環境計測・電力監視のシステムを訴求する。
グラフィックレコーダー(ペーパーレス記録計)「KR3-Hシリーズ」とデータロガー「FEシリーズ」を組み合わせたソリューションも紹介する。これは最大500点の同時集録を1台のレコーダーで可能としたもの。
FEシリーズはアナログ入力、デジタル入力、デジタル出力、通信、電源の機能を持つモジュールで構成されたデータロガー。集録点数をはじめ、現場での要求仕様に合わせたシステム構築が可能。1ユニットで最大100点のデータを取り込む。
同レコーダーと同ロガーをイーサネットで組み合わせれば、センサー・電源・通信線以外の配線が不要。ロガーを分散配置すれば、省配線で多点計測が集中監視できる。
省エネのための温度制御をサポートするために、ブース内にPID制御(比例・積分・微分制御)の調整体験コーナーを用意した。
温度制御では対象の測定値(PV)と設定値(SV)の差がゼロになるように調節計が制御出力を算出し制御する。ハンチング(温度の振動)、制御がSVから一時的に大きく超えた状態(オーバーシュート)、減衰振動などを抑えるために、PID調整が重要になる。調節計、模擬電気炉などを用いて来場者にPID調整を体験してもらう。
ブース内では今回の展示内容に応じて▽PID調整の方法▽放射温度計の基礎知識▽極低温の計測―に関するセミナーを開く。