2020.06.24 がん細胞に治療遺伝子を効率よく運搬東芝と信州大、ナノカプセルを共同開発

 東芝と信州大学医学部の研究グループは、極小(ナノ)サイズのカプセルに入れた治療遺伝子を標的のがん細胞へ効率よく運ぶ技術を開発した。実証実験では、血液がんの一種「T細胞腫瘍」を標的として同遺伝子を届けることに世界で初めて成功した。3年以内に臨床試験に着手し、早期の実用化を目指す。

 両者が開発した「がん指向性リポソーム技術」には、同社が独自設計した約6種類の脂質を主成分とするナノカプセル「生分解性リポソーム」を活用した。

...  (つづく)