2020.06.25 【デジカメ特集】異次元の高画質にプロも高評価富士フイルムの主力モデル「Xシリーズ」「GFXシリーズ」

カメラファンはプロ仕様スペックの製品を求めるようになったカメラファンはプロ仕様スペックの製品を求めるようになった

ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T4」(シルバー)ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T4」(シルバー)

高級コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100V」(シルバー)高級コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100V」(シルバー)

 オリンピッククイヤーで、日本が世界に誇るプロ仕様最高峰の一眼レフカメラ2モデルをはじめ、世界トップシェアの日本製カメラがお披露目されるはずだった。

 2月末開催のカメラと写真のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2020」は、コロナ禍を見越して中止をいち早く決定した。

 各社の新モデルは、店頭やショールームに展示され、出番を待っていたが、緊急事態宣言の解除で、日の目を見ることになった。

 今年はカメラファン層拡大に貢献してきたミラーレスデジカメが、完全にプラットフォームの主役になると期待されていた。

 カメラ産業は、グラフ1が示すようにフィルムカメラ時代からレンズ一体型のコンパクトカメラ、レンズ交換式カメラ、交換レンズで構成されてきた。

 市場構造は激しく変化した。カメラ映像機器工業会(CIPA)の市場統計にデジカメが加わったのは99年。以降、コンパクトデジカメ(コンデジ)の快進撃が始まり、コンデジだけで年間1億台を超え、世界中に写真撮影を楽しむ習慣が定着した。

 誰もが手軽に撮影を楽しむ文化の担い手は、スマートフォンに引き継がれ(グラフ1の右縦軸)、カメラ市場は量から質を追求するカメラファンに支えられるようになった。

 カメラ本体のシェアは、レンズ交換式が出荷額の8割弱を占め、ペンタプリズムとミラーを廃し、小型軽量化したミラーレスデジカメの伸びが顕著でトップシェアを占めている。各社から35㎜センサーを搭載したフルサイズミラーレスが発売され、主役になった。

 11年前後が販売量が多く、単価が底値になった時期。コンデジは9000円台、レンズ交換式も3万4000円まで下落した。以降、単価は反転。19年にはコンデジが1万9000円、ミラーレスは7万円台に達している。レンズの単価も上昇中。

 グラフ2は、3年前からの月別出荷量の推移。プラットフォーム過渡期とコロナの影響が反映されている。

 カメラもレンズも日本製品が世界シェア8割強で寡占状態の市場。コロナ禍以降の反転が期待される。

富士フイルムの主力モデル  プロも高評価「Xシリーズ」「GFXシリーズ」異次元の高画質撮影

 富士フイルムは、高画質と小型軽量を実現した「Xシリーズ」の新モデルとして、ミラーレスデジタルカメラの「X-T4」を4月に発売した。

 今春開催が予定されていた「CP+2020」がコロナ禍で中止となり、実機に触れる機会が少なかったにもかかわらず、発売前から前モデルの「X-T3」を上回る注文があった。発売後も「カメラファンの評価が高く販売は好調」と同社。

 X-T4は、15コマ/秒の高速連写、最短約0.02秒のAFを実現。コンパクトボディーに、5軸・最大6.5段のボディー内手ブレ補正機能や、新開発の大容量バッテリを搭載しており、「Xシリーズ史上最高性能を発揮するフラグシップモデル」と位置付けられている製品。

 独自の色再現技術などにより、人の記憶に残る鮮やかな色〝記憶色〟を実現できる。

 同社の写真用フィルム「Velvia」などの色・階調を再現する「フィルムシミュレーション」に、新たに搭載した「ETERNAブリーチバイパスモード」も好評。このモードは、低彩度・高コントラストで、重厚感のある写真・映像を撮影できる。

 X-T4は、動画ユーザーからも評価が高い。「バリアングル構造」を採用し、モニターのアングルを自由に調整できる点や、静止画・動画撮影の切り替えダイアルで、静止画撮影から動画撮影への瞬時の移行が可能になった点が魅力。

 また、高級コンパクトデジカメ市場を開拓した「X100シリーズ」の第5世代モデルとなる「X100V」も注目されている。

 X100Vは、光学式・電子式を切り替えられる世界唯一のファインダを搭載し、「覗(のぞ)いて撮る」撮影スタイルを追求したカメラ。

 シリーズとして初めて、ボディー天面と底面にアルミニウムを採用。ボディーのエッジ部をシャープに仕上げ、モニターをフルフラットに格納できる設計を実現するなど、モノへのこだわりを前面に押し出している。

 開放F値2の明るい固定式単焦点広角レンズを新たに開発し、高解像、高コントラストを生かしたシャープな描写を実現した。

 さらに、ラージフォーマットセンサー搭載の「GFXシリーズ」では、世界最高の1億200万画素を実現した「GFX100」がカメラグランプリ2020の「カメラ記者クラブ賞」を受賞。異次元の高画質を実現した革新的なデジタルカメラとして高い評価を得ている。

 5月には、同社製品をWebカメラとして利用できるソフトウエア「FUJIFILM X Webcam」の無償提供を開始した。

 新型コロナの影響で外出する機会が減少している中、手軽にWebカメラでは撮影できない高画質映像でオンラインミーティングや情報交換が行える。同社はの両輪で訴求していく。