2024.11.06 ニチコン、4~9月連結は減収減益 コンデンサ事業など低調
ニチコンの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は減収減益。売上高はコンデンサ事業、NECST事業ともに減少。利益も減少したものの体質改善や最適生産などで、第1四半期と比べて大幅に改善した。
コンデンサ事業は、ハイブリッド車の需要が増加するなど全体的な市況は底堅く、車載関連機器向けアルミ電解コンデンサーの需要が拡大。情報通信機器向けでは生成AI(人工知能)サーバーなどデータセンター用途が好調に推移。一方、大形アルミ電解コンデンサーは低調だった。
NECST事業は、家庭用蓄電システムが再エネ活用などの事業化に向けた需要の増加で7月以降販売が増加。V2Hシステムは、本年度の政府補助金開始が例年より遅く影響を受けた。
森克彦社長は「蓄電池は9月で過去最高の販売で、10月は9月以上の勢い。利益面では第1四半期と比べ大きく改善している」と話す。
通期連結業績予想は前回発表数値を売上高、各利益ともに下方修正する。