2024.11.08 ソニーグループ、4~9月連結は営業利益42%増 ゲームなど大幅伸長
ソニーグループの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、金融や映画の減少はあったが、ゲーム、音楽、イメージセンサーなどが大幅に増え売上高は前年同期比2.2%増の5兆9172億4600万円となった。営業利益もゲームやイメージセンサーがけん引し同42.3%増と好調だった。
直近7~9月期(2Q)はゲームやイメージセンサーが大幅に増え増収増益で、営業利益は同73%増と過去最高を更新。金融を除くと、営業利益は同57%増の過去最高で、4~9月期でも過去最高を更新した。
事業別には、ゲーム分野が自社制作以外のゲームソフト販売が好調なほか、ネットワークサービスが好調に推移し同12%増収。営業利益はハードの収益性が改善するとともに、ソフト、ネットワークが増え、過去最高益となった。好業績を受けて通期見通しも収益とも上方修正し過去最高益を更新する見通しだ。
テレビやカメラなどの分野の売り上げは横ばいで、営業利益はコスト削減などの効果もあり増益だった。米欧、中国、日本の主要市場はおおむね安定して推移した。イメージセンサーは、モバイル向けイメージセンサーの大判化が進むとともに大手顧客の新製品対応で大幅に伸び、2Qで過去最高の売り上げとなった。営業利益も前年から倍増するなど好調だったが、下期に大手顧客の生産調整が入ったことから通期見通しは下方修正した。
全社の通期連結業績見通しは、売上高を1000億円上方修正した。会見した十時裕樹社長COO兼CFOは「通期営業利益は過去最高を更新する見通しで、中期経営計画初年度として良いスタートが切れている。ゲームや音楽を中心に足元のモメンタム(勢い)は良好だ」と述べた。