2025.01.01 【家電総合特集】AV/ホームソリューション25年各社の戦略 TVS REGZA 笹川知之取締役副社長兼営業本部長
笹川 副社長
テレビ、大画面・高画質など前面
ブランド向上とシェア拡大へ
2024年は高精細4K有機ELレグザと4KミニLED液晶レグザのフラッグシップ機を投入するとともに、85V型以上の大画面テレビを一気に拡充した。
25年は大画面、高画質、高音質、高付加価値を前面に出しトップシェアを目指していきたい。
当社は有機ELも液晶も本気で取り組むことを打ち出し、4K有機ELレグザ「X9900Nシリーズ」と4KミニLED液晶レグザ「Z970Nシリーズ」のフラッグシップ2シリーズを発売した。
画質と音質に磨きをかけるとともに、いつでも好きな時に番組やコンテンツ視聴ができるタイムシフトマシンを搭載し、おまかせ録画も進化した。
放送の録画番組だけでなくインターネット動画なども合わせて視聴したい番組を一括して検索できる「ざんまいスマートアクセス」も他社にない機能として前面に出し訴求した。
プロモーションにも力を入れ、昨年は新アンバサダーとしてタレントの目黒蓮さんを起用。画質や音質の訴求ではなく、ざんまいスマートアクセスの良さを伝えてもらった。
テレビCMをはじめ、ネット広告や交通広告などで訴求したことで多くのお客さまにレグザの機能を認知してもらえたと思っている。
カプコンが25年2月28日に発売予定の人気ゲーム「モンスターハンターワイルズ」とタイアップした展開も始めた。
レグザはゲームモニターとしても高い評価を得ており、4K倍速液晶レグザ「Z670Nシリーズ」がモンスターハンターワイルズの公認画質・音質を取得した。
スポーツではラグビー日本代表のオフィシャルサポーターになっており、幅広い角度からレグザを訴求していきたい。
大画面テレビの展開も本格的に始めた。23年12月に100V型を投入したが、想定以上の販売につながっていること、海外市場で大画面化が進んでいることをみて、新たに110V型、100V型、85V型を発表し、100V型、85V型は24年年末商戦に合わせ発売した。
85V型以上の強化を表明したのは当社だけで販売店からも高い評価を得ている。当社の技術力とハイセンスのグローバル調達力を生かした成果だとみている。
テレビ以外の製品展開も強化していく。昨年はテレビの音をより高音質で楽しめるレグザサウンドバーを発売したほか、ゲーミングモニター市場にも参入した。
サウンドバーはレグザと連携することで臨場感のある音質にできる。ゲーミングモニターはレグザで定評のある映像処理技術を組み込み、ゲームユーザーには必ず良さが分かってもらえるはず。発表後は多くの引き合いがあり販売も好調だ。
営業体制も強化でき、本社と営業とが一体となった提案ができるようになり、販売店やお客さまの声を迅速に吸い上げながらプロモーションできるようになってきた。製品開発へフィードバックしやすくなり総合力もあがってきている。
25年は4K有機EL、4KミニLED液晶の上位機を訴求するとともに大画面化を加速させる。製品カテゴリーも増やしながらレグザブランドの向上とシェア拡大を目指していく。