2025.01.10 【放送総合特集】CCNetとNHK名古屋 防災・減災連携で覚書 安心な町づくりを拡充

NHK名古屋の吉野局長(左)とCCNetの浅井社長

 愛知・岐阜・三重でケーブルテレビとインターネット事業を展開するCCNet(名古屋市中区)とNHK名古屋放送局は昨年、安全・安心な町づくりの取り組みの拡充に向け、「非常災害時の防災・減災における連携」の覚書を締結した。

 愛知県内のケーブルテレビ局としては3局目の取り組みで、非常災害時の情報共有やライブカメラ映像の相互利用など、より詳細な情報を利用者に提供できるようになった。

 平時には防災・減災に向けた啓発活動を共同実施し、利用者の安全・安心意識を高める取り組みも行う。

 CCNetはこれまで、地域の安全・安心な暮らしの実現、生活の利便性向上などを推進するため、身近な場所のライブカメラ映像や防災・防犯情報、交通情報などを24時間365日リアルタイムで届ける「安全・安心123チャンネル」を放送するなど情報発信に努めてきた。

 今後もさらに利用者の安全・安心な暮らしに貢献し、命を守るメディアとして情報発信を拡充していく。

 事業エリアは、愛知県の春日井市、小牧市、犬山市、扶桑町、大口町、名古屋市緑区、豊明市、日進市、東郷町、豊川市、岐阜県の各務原市、美濃加茂市、川辺町、八百津町、白川町、本巣市、養老町、三重県の川越町、朝日町、桑名市多度町。

 CCNetの浅井丈博代表取締役社長は「地域で必要とされているような情報を届けていくということは当社だけではできないこともある。NHKの力を借りながら、また逆に、当社が得意なところは生かし、愛知・岐阜・三重の3県の安全・安心につながる取り組みで防災・減災につながっていけば」と意気込みを語った。

 NHK名古屋の吉野真史局長は「大きな地震に備える上で、NHKにとってもCCNetのきめ細かい情報網を活用でき、大変ありがたい。地域の視聴者の安全につながることが一番大事。お互いに持ち味を生かしながら、少しでも高いレベルの減災・防災情報を届けられたら」と、地域の命や財産、安全・安心を守る活動につなげていきたいとの考えを示した。