2025.01.14 関西医科大とテムザックが「医療面接ロボ」プロトタイプ開発 生成AI搭載、57言語に対応
医療面接ロボット
関西医科大学とサービスロボットメーカーのテムザック(京都市上京区)は、医療面接をトレーニングするための生成AI(人工知能)を搭載した「医療面接ロボット」のプロトタイプを開発した。
テムザックが約10年前から手掛けてきたリアルな患者型シミュレーターロボットの技術を基に、生成AIを搭載し、医療面接トレーニング用ロボットの開発に取り組み、医療面接を臨床現場に近い形で繰り返しトレーニングできる環境が整った。関西医科大が医学的内容に関する監修を、テムザックがロボットの開発・製造を担当した。
同ロボットは医療面接のトレーニングに実践的に利用できる生成AI搭載のヒューマノイドで、医療現場で必要とされる医療面接の技法やコミュニケーションスキルの向上を目的にしている。生成AIで医療面接における対話を適切に判断し、スムーズなコミュニケーションを可能にする。実際の人間のようなビジュアルと動きにより、臨床に近い臨場感を演出する。
同ロボットは英語含め57言語に対応しており、外国人に対する医療面接を想定したトレーニングも行える。
両者は今後、検証と改良を積み重ね、夏をめどに製品版の発売を予定している。(15日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)