2025.01.21 【半導体/エレクトロニクス商社特集】エレクトロニクス商社 25年の経営戦略 たけびし 岡垣浩志社長
岡垣 社長
メディカルなど4本柱で実績拡大
たけびしは中期経営計画「T-Link1369」で最終年度となる2027年3月期に売上高1300億円を目指している。25年3月期は前年比増の売上高1015億円が目標。グローバルを強化するほか、ビジネスエリアを拡大したメディカル、自動化需要を捉えたオートメーション、OPCなどのオリジナルの4本柱で実績アップを目指す。
同社の25年3月期第2四半期の実績は売上高476億円。営業利益は14億円、経常利益は16億円、当期純利益は政策保有株式の一部売却による特別利益を計上し14億円。利益はFA機器を中心とした在庫調整の影響や販管費の増加があり減益。装置システムは増収。
下期は2期連続過去最高の売上高を目指す。装置ビジネスで自動化需要を捉えたビジネス拡大を図る。半導体デバイスは、国内で半導体製造装置関連向けを中心に増加。海外は住宅設備やセキュリティーカメラなどが増える見込み。医療システムや設備なども拡大する予定。
「足元の状況は、10~11月が上期並み。食品向けなど良いところもあるが業界によってまだら模様。4月以降に上向く業界もある」と同社の岡垣浩志社長。
中期経営計画「T-Link1369」は4本柱の成長や新たな分野の取り組みなどのNEWビジネスでプラス300億円を加え、売上高1300億円を目指す。ほか、経常利益60億円、ROE9%を目標にしている。
グローバルではインド市場でスマートメーターや自動車・二輪EV向けデバイスを拡大。また、東南アジア事業強化に向けた商材拡充や販路拡大も目指す。「海外事業の成長はM&Aの取り組みも含む。インド以外の地域も開拓し、新しい商材の獲得も目指す」(岡垣社長)。
メディカルは中四国地区での放射線治療装置、保守ビジネスを獲得。医療現場のDX化、ICT化も推進し需要を拡大する。オートメーションでは次世代リニア搬送システムの取り扱いを開始。食品や半導体業界向けに生産性向上を訴求。オリジナルでは主力のOPCをインドやASEANで展開。国内外の展示会で露出度を高める。