2025.01.30 キヤノン、12月期連結は売上高が過去最高
キヤノンの2024年12月期連結決算は、売上高が前年比7.9%の増収となり、過去最高となった。また、5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズⅥ」の最終年である25年の売り上げ目標4兆5000億円を1年前倒しで達成した。
利益は、売り上げの増加に加え、物流費や部品価格のコストダウンが進み、2割前後の増益となったが、メディカル事業でのれんの減損損失を計上したため、最終的な利益は前年を下回った。メディカル事業は、同社の成長事業と位置付けており、昨年2月に立ち上げたメディカル事業革新委員会のもと、早期に成長性と収益性の向上を実現していく。
5カ年経営計画の最終年の25年度は、全ての構造改革にめどをつけ、26年度から始まる次期5カ年計画でより大きな成長を実現する基礎固めを行っていく。売上高はプリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルなど全ビジネスユニットで増収を見込み、前年比5%増を計画。営業利益は同85.5%増、営業利益率を11%まで高める。為替レートは1ドル=150円、1ユーロ=160円に設定した。