2025.02.18 【抵抗器特集】フラット電子 超高精度品とODM品セット提案

 フラット電子は、超高精度・高信頼性で知られる金属薄膜抵抗器の専業メーカー。新たに協業する海外企業の受託設計生産(ODM)を生かし、需要が高まる小型製品とセット提案を進める。

 同社は、2025年度の産業機器向け抵抗器市場について、精密制御や高性能化が進む中で、高精度かつ高耐久の製品需要が増えており、電動化や省電力化の進展から高電力、高耐熱特性の製品が注目を浴びるとみている。

 同社の製品は、抵抗温度係数と抵抗値許容差が特徴。プラスマイナス1PPM/度の最小温度係数(TCR)、プラスマイナス0.01%の最小抵抗値許容差を実現し、制御機器や計測器、半導体製造装置で多くの実績を持っている。

 小数点以下2桁単位の精度は、例えばオペアンプとして半導体製造装置のレーザーや、電子ビーム制御で活躍する。

 主力は多数の抵抗器の素子を一つにまとめたチップ形金属薄膜ネットワーク抵抗器。面実装タイプ「RFCNシリーズ」はSOP、SIP、DIP形ネットワーク抵抗器からの置き換えで省面積化と工数低減が図れ、VE効果も期待できる。

 新たなODM製品は、より小型で低抵抗のものを含む。カタログ新版に掲載し、フラット電子の型式で販売する。

 同社は協業の背景に海外メーカーの高水準な生産体制も挙げている。工場視察では全工程の自社内での完結や品質管理の徹底を確認できたという。

 超高精度製品と小型、低抵抗のODM製品を組み合わせ、顧客の基本的需要の網羅を狙う。