2025.02.20 富士山麓にAIデータセンター、スーパーマイクロがサーバー1000台導入へ

調印式の様子(画像の一部を修正しています)

日本のDC事業に期待を込めるリャオ副社長日本のDC事業に期待を込めるリャオ副社長

これまで資源再生事業や石油化学事業などに取り組んできたが、AI事業にも参入する新都HDの鄧社長これまで資源再生事業や石油化学事業などに取り組んできたが、AI事業にも参入する新都HDの鄧社長

 米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューター(スーパーマイクロ)が、日本でAI(人工知能)事業を展開する新都ホールディングス(HD)やハッシュキャット社と提携し、米エヌビディア製の最新GPU(画像処理半導体)「B200」搭載サーバー1000台を日本に導入する。20日には静岡県内で調印式が行われ、スーパーマイクロのウォーリー・リャオ副社長らが登壇した。

 新都HDは、静岡県小山町の大都富士リゾートホテルにコンテナ型のAIデータセンター(DC)を建設予定。富士山にも近く、外気を活用した省エネ設計が特徴で、トヨタ自動車が裾野市で建設を進める実験都市「ウーブンシティ」との連携も視野に入れている。

 日本では、高性能なAI向けDCでエヌビディア製GPUの導入が遅れがちとされるが、新都HDはエヌビディアの優先的な代理店契約を結んでいる強みがある。電力供給や顧客確保などに課題を残す半面、期待値から投資家は集まってきているという。

 リャオ副社長は「アジアはAIの波に乗り遅れてはいけない」と強調。調印式には新都HDの鄧名輝(トウ・メイホウ)社長や参議院議員の松下新平氏も登壇した。