2025.02.21 虎ノ門の新拠点「トラノゲート」、27年10月完成へ 新たな玄関口に
「トラノゲート」完成イメージの模型
東京・虎ノ門で進行中の再開発に伴い、新たなランドマークとなるビルの名称が「TORANOGATE(トラノゲート)」に決まった。虎ノ門駅周辺の交通結節機能を強化する都市基盤整備とともに、スマートビル化も推進。2027年10月の竣工を目指している。
この再開発は、虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発組合、中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産が主体となり、駅と一体となった延床面積約12万平方メートルの国際的なビジネス拠点を整備するもの。次世代型ワークプレイスや官民交流の場を創出する狙いだ。「ゲート」という名称には虎ノ門が未来へ開かれるという思いが込められている。
ビルは地上29階、地下4階建てで、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)が国内オフィスビルとして初となる次世代型統合ネットワーク「Passive Optical LAN(POL)」を導入。中継機器を使わずに長距離光信号の複数分岐を可能にするもので、スマートビル化を推進する。
中央日本土地建物の三宅潔社長は「社会的インパクトのある事業を創出、活性化させていきたい」と語り、NTTコムの福田亜紀子執行役員は「働く環境や街とITの融合を進め、社会貢献していきたい」と意欲を示した。