2025.03.10 GMOがセキュリティーで一大イベント 石破首相らがサイバー脅威に備えて啓発
熊谷グループ代表
GMOインターネットグループは6日、都内で「GMOサイバーセキュリティ大会議&表彰式 2025」を開いた。産官学の関係者が集結してサイバーセキュリティーをめぐる最新の動向や対策を共有するとともに、この業界の発展に貢献した団体や個人を称える表彰式も行った。
今回のイベントは、「ネットのセキュリティもGMO すべての人に安心の未来を」と銘打ったプロジェクトの一環。講演やパネルディスカッションでセキュリティー投資や人材育成などの方向性を探ったほか、「GMO Cybersecurity Award 2025」と称するアワードの表彰式も開催した。
同社の熊谷正寿グループ代表は冒頭のあいさつで、「日本のサイバーセキュリティーを進化させるために、産官学連携の象徴となる場に成長してほしい」と意義を強調した。
石破茂首相ら閣僚もビデオメッセージを寄せた。石破氏は行政機関や重要インフラなどを狙ったサイバー攻撃の脅威に触れ、「サイバー攻撃への対策を強化しサイバー空間という社会基盤を自由、公正、安全に活用できるよう維持しなければいけない」と警鐘を鳴らした。
初開催となるアワードの大賞は、サイバーセキュリティーの専門家が集い交流を深める国際会議「CODE BULE」の発起人、篠田佳奈氏。海外実務者の最新の考え方や知識を入手できる場で、優秀な発表者を対象に給付型奨学金を用意したり学生スタッフに聴講の機会を提供したりする取り組みも評価された。
表彰式で篠田氏は「多くの人たちの支えや努力、思い、夢の結晶が形になっている」と感謝の意を伝えた上で、「さらに研さんを重ね、サイバーセキュリティーの活動を通じた社会貢献、そして平らかなる世の中に貢献していきたい」と決意を新たにした。