2025.03.14 JEMAが2025年度電気機器見通し 白物家電国内出荷は前年度見込み比1.2%減少へ

発電用原動機が堅調に推移
重電機器国内生産は3兆7000億円に増加

 日本電機工業会(JEMA)は13日、2025年度の電気機器の見通しを発表し、重電機器の国内生産は前年度見込み比6.7%増の3兆7437億円に、白物家電の国内出荷は同1.2%減の2兆5462億円になるとの見通しを示した。同日会見した近藤史郎会長(富士電機社長)は「日本経済は一部に足踏みはあるが、緩やかな回復が続くとみられる」とした上で、「米国の政策動向などを注視しながら中長期視点を見失わずに取り組むことが肝要だ」と述べた。

FA機器前年度上回る

 重電機器は、24年度に引き続き発電用原動機のガスタービンの輸出向けが伸びて前年度を上回るほか、国内・海外とも半導体や電子部品産業向けの設備投資抑制が解消し、FA機器が前年度を上回る見通しだ。原材料価格の高騰や部品の供給制約は落ち着く見通しで、適正な価格転嫁が進むと想定している。

 分野別では、発電用原動機は同6.7%増と堅調に推移する見通し。ボイラーや蒸気タービンは国内・輸出とも前年度を...  (つづく)