2025.03.27 【関東甲信越特集】販売会社の取り組み 三菱電機住環境システムズ東京支社

エアコン早期販売で省エネ型買い替え訴求

ショールーム活用で実際に体感し顧客へ提案

 三菱電機住環境システムズ東京支社は2025年度、ルームエアコンの早期点検に取り組みながら、省エネモデルへの買い替え促進を図るとともに、冷蔵庫の買い替えなどに注力していく。27年の蛍光灯の生産終了に伴うLED照明への入れ替えも提案していく計画だ。

 24年度は、夏の猛暑と冬の寒波もありルームエアコンや業務用エアコンを中心に好調に推移するとともに、換気扇やLED照明も前年度を上回る実績で着地しそうだ。とくにエアコンは上半期に大きく伸びた勢いを保ちながら下期も堅調で、「全体をけん引した」(営業本部・小林良光渉外担当部長)という。

 三菱電機は家電と電材住設が一体となりソリューション提案できる体制で取り組んでいる。家電を中心に取り扱うストア店(地域店)でもエアコンや冷蔵庫といった家電だけでなく設備関連の提案にも取り組めるよう支援をしてきている。催事活動では長野エリアで合展を実施したほか、各店での個展を開催して商品提案に取り組んできた。地方では補助金を活用したエコキュートの販売なども成果になった。

 24年には商品群を実際に確認し体感ができるショールーム(東京支社内)を改装した。最新の機器や設備を展示しているため、実機を見ながら商品知識を習得できる。商品の勉強や研修にも活用できるため、リニューアル後は連日予約で埋まるほどで遠方からも引き合いが多い。現在は3カ月待ちの状態だ。

 ショールームを活用することで、実際の体感もでき顧客への提案もしやすくなる。引き続きショールームを商品研修や勉強会などに活用できるよう開放していく。

 25年度は「夏前までにエアコンの早期点検活動を行い、省エネの高機能機種の販売につなげていく」(小林氏)。あわせてビル設備などだけでなく店舗なども含めてLED照明の提案を進める。設備関連では施工性の高さを前面に、換気扇の展開なども強化する。催事では6月に長野エリアでの合展を企画するとともに個展開催を進めていく計画だ。