2025.03.31 生成AIでゲーム作り WillBoosterが親子向け体験サービス 開発した坂本一憲社長に聞く
坂本社長
生成AI(人工知能)で簡単にゲームが作れる――。そんな環境を実現できる新サービス「AIゲームビルダー」を用いた親子向け体験イベントに注目が集まっている。企画するのは、教育・ヘルスケア事業のWillBooster (ウィルブースター、東京都新宿区)だ。児童や生徒がAIに触れるきっかけを提供する同社の坂本一憲社長に、体験サービスを開発した狙いや今後の展望を聞いた。
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―AIゲームビルダーを開発したきっかけを教えてください。
坂本社長 プログラミングを教えてきたが、生成AIによってこれが不要になっていく。そうした中で、もっと未来のことをやらないといけないと考え、AIゲームビルダーを作った。今は人間がソースコード(ソフトの設計図)を記述する「コーディング」が必要とされているが、徐々に要らなくなるという時代の流れに追従したい。日本語だけでゲームを作れるサービスを目指している。
―コーディングがAIに置き換わる動きがもたらす影響は。
坂本社長 (ノーコードで業務アプリを作成できる)「kintone(キントーン)」が代表的な例だが、AIによって自分たちに必要なツールを作れるようになってきている。そうした中でプログラマーは、頼まれたものを作るのではなく、ゼロからより独自性のあるものを作ることが求められる。そうなると、「自分で物事を考える人をどう育てていくか」というのが今後のテーマになっていくと考える。
―親子で新サービスを活用することで、どのような効果をもたらしますか。
坂本社長 子どもたちが物事を考える力を育むための練習になる。誰かに言われてゲームを作るのではなく、自分で考えて自分なりに面白いものを作っていく。将来的には、自ら何かを生み出すというスキルに直結する。
―子どもたちにどのような未来を創ってほしいですか。
坂本社長 作る楽しみが消えないでほしい。私が従来のプログラミングを楽しむ要素として、一つのことに集中して時間の経過も忘れてしまうぐらい無我夢中になることがあった。(コードを自動生成するAIツールが広がる)今では、多くの時間を割いて没頭するという感覚が無くなり、面白さが減っているような気がする。
―今後の展望は。
坂本社長 昔は訓練した人が良いものを作れたが、誰でもできるようになるほど面白さが減るかもしれない。そうした世界であっても、創作活動がクリエーティブであり続けてほしい。そのためにはどうすればいいかを、(AIゲームビルダーを活用した)ビジネスを通して見つけていきたい。