デル・テクノロジーズは、法人向け新製品3シリーズ「Dell Pro」、「Dell Pro Plus」、「Dell Pro Max」を発売した。ノートパソコン（PC）はモジュラー型USBタイプCポートを取り入れ、プロセッサーも種類を追加。デスクトップPCにもプロセッサーを追加し、新設計の70pinコネクター経由でのさまざまな種類のポートをマザーボードからケーブルに直接拡張できるようにした。

　新製品のうちフラッグシップ「Dell Pro Max」シリーズは5製品を展開。16インチのノートPCはインテルコアウルトラ9プロセッサーに対応し、デュアル対向出力ファンを取り入れるなど、空冷能力を高めた。モジュール式構造のUSB-Cポートを採用し、耐久性と修理作業が容易になった。

　Dell ProとDell Pro Plusは、同社が日本市場で主流になると見ているシリーズ。特にDell Pro Plusは、最新のインテルコアプロセッサーに加えてAMDプロセッサーが選べ、フォームファクターやモバイルブロードバンドの無線通信のオプションも選べて拡張性が高い。

　昨年5月にクアルコムのスナップドラゴン搭載製品を出し、AI（人工知能）PCの出荷を始めた同社。マーケティング統括本部クライアント製品ブランドマーケティングの佐々木邦彦部長は「具体的にお客さまの中で活用される本格的な年になる」と、AIPCの実用化が進むなかでこれまでデル製品を購入したことがない層も新たに取り込みたい考えだ。

　デルの直営EC（電子商取引）サイトや同社営業担当者、販売代理店を通じて販売する。