2025.04.03 【熊本半導体産業 最前線】〈1〉東京エレクトロン
生産棟内部の様子(提供=東京エレクトロン)
パートナーと連携 持続可能な生産体制を構築
今夏に新開発棟、新技術開発に力
半導体産業の投資拡大を背景に、急成長を遂げる熊本県。昨年末からJASMの稼働が開始し、熊本を中心とした半導体サプライチェ-ンは熱を帯びる。県内にある半導体関連企業の工場を取材し、7回の連載企画として紹介する。
東京エレクトロン(TEL)の熊本製造拠点である東京エレクトロン九州(熊本県合志市)は、付加価値の高い半導体製造装置の開発・製造を通じて、半導体の進化を支えている。
今年夏には新開発棟の竣工(しゅんこう)を予定しており、半導体の高度化、環境負荷低減につながる新たな技術開発を加速させる。
東京エレクトロン九州は、世界シェア90%(同社調べ)を誇るコーター/デベロッパーをはじめ、洗浄装置、3DI(3次元実装)関連装置などの開発・製造を行っている。社員数は約2200人、阿蘇くまもと空港からは約10キロメートル、車で約20分、九州自動車道の北熊本SICからは約15キロメートル、約30分とアクセス性に優れている。
工場敷地内には管理部門... (つづく)