2025.04.10 3Dハプティクス技術で新感覚体験 村田製作所が大阪・関西万博で提供する「echorb」

ふしぎな石ころ"echorb"(左)、椅子に取り付けたバイタルセンサー(右上)、LFアンテナコイル(右下)

ふしぎな石ころ

 村田製作所は、13日に開幕する2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」(担当プロデューサー=宮田裕章慶応義塾大学医学部教授)で、来場者が触覚を通じた没入型の共鳴体験を体験できる触覚デバイス「ふしぎな石ころ〝echorb(エコーブ)〟」を提供する。

 echorbは、特殊な振動(震え)で脳に引っ張られたかのような錯覚を引き起こす3Dハプティクス(触覚センサー、アクチュエーター、ドライブ3Dアルゴリズム)をはじめ、位置検知の磁場を発するLTアンテナ、Webアプリと接続してデータをやりとりするRFID、握った力を電気に変え電気を振動や光に変える圧電フィルムセンサーなど、同社独自の最新先端技術を搭載。特殊な振動を脳が「引っ張られる」「押される」「回転する」感覚として錯覚することを活用。大林組が提供するパビリオン専用Webアプリと連動させることで、echorbを手に持った来場者は、まるで誰かに導かれているようにパビリオンを散策できる。

 来場者が椅子に座るだけで来場者の心臓の鼓動...  (つづく)