米AMDは、データーセンター（DC）向けサーバーメーカー、米ZTシステムズの買収を完了した。AMDによる49億ドル（約7200億円）の買収計画は昨年8月発表されたが、人事面含めた買収後の社内体制の整備が完了するなど、AMDはDC向け人工知能（AI）サーバー事業に本格的に取り組むことになる。

　AMDは昨年、ZTシステムズ買収計画を発表した折、生成AIなどで需要が高まるDC用AI市場の規模は2027年までに4000億ドルと予測。このため同社は本業のプロセッサー以外にソフトウエア、ネットワーク、クラスターレベルのソリューション等の事業拡大に尽力してきた。

　AI事業拡大に向けAIや汎用（はんよう）コンピューターで実績を積んできた1994年創業で、ニュージャージー州に拠点を置くZTシステムズに買収の照準を当てていた。

　AMDはCPU、GPUなどのプロセッサー類などを主力にするが、最近ではネットワーク用半導体にも注力。ZTシ...　　(つづく)