2025.04.14 大阪・関西万博が開幕 大屋根リングなど高い関心  

人気の大屋根リング。今回の万博のシンボル

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪・関西万博が13日、大阪市の夢洲で開幕した。それに先駆け12日午後には、会場内のEXPOホールで開会式が行われた。日本で万博が開催されるのは20年ぶり、大阪では55年ぶり。パンデミックによる世界的な分断を乗り越え、158カ国・地域が集う。運営主体の日本国際博覧会協会(以下協会)は会期中、約2820万人(うち海外350万人)の来場を見込む。

 万博の歴史で初の人工島での開催になる。地盤の軟弱さ、工期の遅れ、予算膨張などが指摘され、開催までの道のりは険しかった。出展者、工事関係者、資材提供業者含め〝オールジャパン〟の総力を結集し、開幕にこぎ着けた。

 大阪・関西万博には日本館含め国内4、民間13、海外42、シグネチャー8の各パビリオンが並び、建築の粋と華やかさを競う。

 開幕に備え4日から6日まで「テストラン」が実施され、約5万人が来場。問題点や課題を洗い出し最終点検を行い開幕に備えた。募集した大阪府と市によると35万人の応募があったという。9日には内外のメディアを招いて会場を披露。外国メディアも多く参加した。大阪・関西万博への海外の関心は高く、メディアの撮影班は〝万博映え〟する大屋根リングにカメラが集中した。

 入場券の販売実績は今月9日時点で906万枚。協会の前売り目標は1400万枚、達成率は65%だが、開幕直前の報道ラッシュで大きく伸びたようだ。

 12日、EXPOホールで開催さ...  (つづく)