2025.05.02 生徒のアイデアを学習アプリに 教育向けAIプラットフォームに新機能
生徒自身が生成AIを使ってオリジナルの学習アプリを作成できる機能が追加された
教育サービス開発のみんがく(東京都新宿区)は、教育現場向けの生成AI(人工知能)プラットフォーム「スクールAI」に、生徒自身が生成AIを使ってオリジナルの学習アプリを作成できる機能を追加した。生徒は自らのアイデアで、英会話練習や作文添削など、自分専用の学習アプリをノーコードで作成できる。
リリースされた「モード作成機能」は、生徒がプロンプト(指示文)を入力するだけで、自分専用の学習アプリをプラットフォーム上に作成することができる。例えば「私は生徒、あなたは英語面接官として質問してください」と指示すれば、ロールプレイによる英会話練習アプリを自動で生成してくれる。
作成したアプリは、各生徒に割り当てられた専用のログインページからいつでもアクセス可能。内容の調整、編集も簡単に行える。
新機能は、「生徒自身に問題を作らせることで、生徒の学びを深めたい」という現場教師の声をもとに開発された。教師が用意したツールを使うだけでなく「AIとともに考え、つくり出す力」を育むことを主な目的としている。
「言語で学びを設計する」という生成AIならではの体験を通じて、生徒の創造性と探究心を引き出す効果が期待される。生徒が自ら課題に向き合い、アプリや学習モードという「かたちあるアウトプット」を生み出すことで、探究学習やキャリア教育、情報活用能力の向上も目指す。