KDDIの2025年3月期連結決算は、DX（デジタルトランスフォーメーション）や金融・エネルギーの成長領域が伸びたほか、傘下のコンビニ大手ローソンの業績好調により増収増益となった。営業利益は前期比16.3％増と大幅に伸長した。

　本業の携帯電話事業などパーソナルセグメントは、マルチブランド通信ARPU（1契約当たりの平均売上高）収入が同60億円の増収。楽天からのローミング（相互乗り入れ）などの収入は132億円の損失で、マイナス幅は縮小傾向にある。

　注力領域の金融は、auじぶん銀行が670万口座、au PAYカード会員数が1020万人に到達するなど順調に拡大。ローソンは通信と組み合わせたサービスなどで194億円の利益貢献につながった。

　DXを含むビジネスセグメントは、製品やサービスにIoT通信を組み込んで一体提供する「ConnectIN（コネクティン）」が好調で、営業利益は同7.4％増加した。

　今期連結業績もモバイル収入増やDXの成長で増収増益を見込む。