2025.05.28 【JECA FAIR特集】大崎電気工業 直流電力量計「A9AA-RN11」、定格電流350A初披露

定格電流350Aの直流電力量計「A9AA-RN11」

 大崎電気工業は出展テーマを「計測に新たな価値を」とし、電力量計、そのオプション、および小規模検針システムなどをPRする。

 直流電力量計「A9AA-RN11」は、再エネ直流電力を直接、効率的に利用する機器などの電力を計量・管理する。本体と電流センサーは1.5メートルのケーブルでつながり、柔軟な設置ができる。特定計量制度の届け出を行うことで「特例計量器」として取引・証明用に使用できる。

 EV(電気自動車)急速充電器などで使用できる450Vに、定格電流350Aを追加しており、今回の展示会で初披露する。

 一方、電力量計「コンパクトEM」は無通電時でも指針値などの確認が可能。表示桁数は整数5桁に加え、小数点以下第2位まで。赤外線通信機能により指針値や製造番号などの計器情報を一括で取得できる。

 オプション品「コンパクトベース」を使用すれば、コンパクトEMの取り付けや交換が簡単・確実に行え、メーター交換に要する時間を十数分から3分未満に短縮する。

 同じくオプション品の「誤結線防止システム」は赤外線通信機器、専用アプリケーションを連携する。データをチェックシートへ自動転記でき、電力量計の結線状態を判別し、結線・配線ミスを防ぐ。他社と連携し、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)アプリによる検査作業の効率化も進めている。

 「らくらく検針」は既存メーターを交換するだけで自動検針することができる小規模検針システム。1台のみの安価な導入も可能。クラウドサービスであり、現地訪問は不要だ。

 電文式メーターを採用し、システムと現地メーターに誤差は発生しない。太陽光発電設備などの計測用途でも活用できる。