2025.10.17 【台湾イノテック博覧会2025】人気集めるガイドツアー 展示会の見どころ紹介
ガイドツアーで展示会の見どころを紹介
16日に台湾・台北市で開幕した台湾イノテック博覧会2025は、展示会の見どころを紹介するガイドツアーが人気を集めている。1日目は「AI(人工知能)と次世代通信」、2日目は「ネットゼロ技術と精密医療」をテーマに世界各国から集まった参加者が各展示を回った。
1日目のガイドツアーでは、SteadyBeat Technologyの「マルチモーダルAIセンシング」を紹介。同社は視覚情報に加えて聴覚情報を認識できるICを開発した。この技術は自動車の運転時に応用され、ドライバーの集中力低減の要因となるノイズを認識する。ノイズを打ち消す低周波も発信し、ドライバーの集中力向上やストレス緩和に貢献する。担当者は「嗅覚情報も認識できるICも開発している」と話した。
1日目では中山大学光電工程学系の「シリコンフォトニック集積回路」や国立陽明交通大学の「スマートLiDAR向け軽量推論AI」など計五つの企業・団体の展示が紹介された。
2日目のガイドツアーでは、Wistronの歩行補助器を紹介。同社の製品は自動で使用者との距離を測り、適切な形で歩行を補助する。使用者の健康データはアプリで収集され、歩行改善に向けた援助も行う。ガイドツアーの参加者が同社の歩行補助器を体験する姿もみられた。
2日目ではAHOKU Electoronicの「高齢者向けケアスポット」やCohesion Information Technologyの「AI肺がん検診技術」なども計六つの企業・団体の展示を紹介。参加者は各企業・団体の最新技術に関心を示し、担当者へ展示に関する質問を投げかける姿もみられた。