2026.02.20 スパコンで高度な専門人材育成へ、神戸市でソリューションセミナー開催
6回目を迎えたFOCUS主催の「スパコン・ソリューションセミナー」。今年は約100人が参加
計算科学振興財団(FOCUS、神戸市中央区)が主催する「スーパーコンピュータ・ソリューションセミナー2026」が19日、神戸市内で開かれた。
同セミナーは、2019年に第1回がスタートし、20年にはコロナ禍で中止となった。21年以降は毎年開催され、今年が6回目。企業の経営者や技術部門幹部、研究者ら約100人が聴講した。FOCUSは、企業によるスパコンの産業利用を促進している公益財団法人。
講演に先立ち、FOCUSの澤瀬修一専務理事が主催者を代表してあいさつ。来賓として、文部科学省計算科学技術推進室の栗原潔室長がビデオメッセージを寄せた。
基調講演では、神戸大学大学院システム情報学研究科長(システム情報学部長)の臼井英之教授が「AI・スパコン・データサイエンス・システム科学で産業競争力を支える人材育成」をテーマに講演し、新しく設立されたデジタル人材育成の機関「高度情報専門人材育成推進センター」(CSIセンター)を紹介した。臼井教授は、CSIセンターが入学前から博士号取得まで学生を一貫して支援する組織と説明した。
特別講演では、ダイキン工業テクノロジー・イノベーションセンターの茂本勇技師長が登壇し、「生成AI時代の材料設計」をテーマに講演した。茂本氏はAI利用の現状について、「生成AIは材料生成の領域まで進出しているが、公開データが乏しいため生成AIの直接的な恩恵は受けられない。このため当社は小規模な自社データを工夫して活用している」と説明した。
事例講演では、三ツ星ベルト技術本部解析課の村吉浩明課長代理とSCREENホールディングス技術開発戦略本部の内田翔太氏が登壇した。村吉氏はタイミングベルトの設計における分子シミュレーションと機械学習の活用事例、内田氏は半導体洗浄プロセスにおける分子シミュレーションの活用事例を紹介した。
講演終了後は、講師を交え懇親会が行われ、参加者は名刺交換や情報交換を行った。










