2026.02.23 【複合機ソリューション特集】リコー 「SD」モデル好調

RICOH IM C3010SDRICOH IM C3010SD

中小企業DXの入り口として複合機強化

 リコーの中堅中小企業のDXを後押しする複合機の「SD」モデルが好調だ。同社のADF(自動原稿送り装置)技術と、業務用スキャナーで世界シェアトップのグループ会社、PFUの用紙搬送技術を組み合わせたモデルで、昨年の2月にA3カラー複合機RICOH IM C6010SD・C4510SD・C3010SDの3機種を発売。「好調な販売を続けており、当社複合機のけん引役となっている」とリコージャパン・デジタルサービス企画本部商品計画室の佐藤雄介氏は話す。

 SDモデルの名称はSeamless Digi­talizationの略で、「アナログとデジタルをシームレスにつなぎ、データ活用やAI(人工知能)活用を促進する製品」と位置付ける。「特に中小企業は人手不足などの課題を抱え、業務の効率化が求められている。SDモデルは、こうした経営課題に応える商品として発売以来、非常に好評だ」と佐藤氏。

 PFUの特殊紙・カード・不定形サイズまで幅広いメディアを安定して搬送するストレートパス搬送技術と、幅広いメディアを混載してもサイズや傾き、向きを自動で補正して画像を配信するリコーの画像補正処理技術を組み合わせ、シナジー(相乗効果)によって提供価値を高めている。原稿に負荷をかけにくいストレートパス構造の1パス両面ADFを搭載し、業種業務固有の専門帳票の電子化を促進する。ADFからさまざまな帳票の一括読み取りも可能で、電帳法対応などの電子化作業の効率化につなげる。

 今年の1月からA3モノクロ複合機でもラインアップ、RICOH IM 6010・4510・3510・2510を発売した。読み取りオプションの1パス両面ADFは、分当たり両面300ページと高速読み取りを実現。名刺や小サイズの読み取りにも対応する。本体樹脂総重量の約50%に再生プラスチックを使い、低融点トナーの採用で業界トップ級のTEC値を実現している。佐藤氏は「中小企業のDXを支援する商品。昨今のスキャンニーズの高まりを受け、スキャン機能がより便利に活用できるように設計されている。複合機をデジタルの入り口と位置付け、電帳法への対応や中小企業のDXを促進していきたい」と力を込める。グローバルなセキュリティー規格に準拠し最新のセキュリティー機能も備える。

 エッジデバイスとソリューション連携の強化では、EDWアプリケーションが、不定形サイズや特殊紙などもスキャンでき、卓上にも設置できる業務用イメージスキャナー「RICHO fi Series」とも連携、電子化ニーズに応える。2月からは、クラウド型のスキャンアプリケーション「RICHO Scan Syite」の提供も始めた。リコージャパンの柏原弘ドキュメントソリューション企画グループリーダーは「今後も電子化業務を効率化するスキャンアプリケーションのラインアップを強化していく」と力を込める。

 環境循環型複合機の「CE(サーキュラーエコノミー)モデル」として、A3カラー再生複合機RICOH IM C4500F CE・IM C3000F CEを投入している。「RICOH カーボンオフセットサービス」と合わせた提案で、企業の環境意識の高まりに応えている。