2026.03.04 リコー、ライズ・コンサルティングとAX推進で合弁会社設立

 リコーとライズ・コンサルティング・グループは、企業の経営課題解決を目的に、AX(AIトランスフォーメーション)の実現を支援する合弁会社を6月に設立すると発表した。AI(人工知能)を中核とした企業変革ニーズの高まりを背景に、戦略策定から実装・定着までを一貫して支援する体制を構築する。

 新会社では、リコーが有する顧客基盤や顧客接点、AIの基盤技術、各種AIソリューションの提供力と、ライズ・コンサルティング・グループのAI・デジタル領域の戦略立案から実装、活用までのコンサルティング力を融合。両社の強みを掛け合わせ、企業ごとに最適化したAI導入と定着を伴走型で支援する。

 主な対象は大企業や中堅企業。リコーのAIソリューション群の提供に加え、ライズ・コンサルティング・グループが個別の経営課題に即したAI導入戦略の策定、業務プロセスへの実装、活用高度化までを担う。生成AIの活用を単なる導入にとどめず、企業内のデータや知識の活用を起点に実効性を高めるのが狙い。

 リコーは昨年12月、企業内に蓄積された言語化されていないノウハウや経験といった「暗黙知」を含む情報資産をAIで利活用する企業向けAIプラットフォーム「Hi.DEEN」を発表するなど、企業活動の最適化や生産革新、企業価値向上に向けた取り組みを強化してきた。今回の合弁会社設立は、その延長線上に位置付けられる。

 リコー上席執行役員でリコーデジタルサービスBUプレジデントの入佐孝宏氏は「AXを構想に留めることなく、戦略の策定から実装、さらには定着に至るまでを一気通貫で支援する体制を確立する。顧客の業務課題に基づく変革の全体像を共に設計し、AIを業務プロセスへ実装・定着させることで、継続的な“はたらく”の変革を実現する」と述べた。

 一方、ライズ・コンサルティング・グループの松岡竜大社長兼COOは「今回の合弁会社設立は、当社が掲げる『PRODUCE NEXT』の体現であり、最重要アジェンダの一つである生成AI領域での企業変革を加速させる強力な一手となる」とコメントしている。

 両社は、AIを「導入する」段階から「使いこなす」段階へと企業を導くことで、持続的な競争力強化を支援していく方針。