2026.03.10 キーサイトとサムスン、AI無線アクセス網の検証プロセス公開 エヌビディアと協力
米通信計測機器大手キーサイト・テクノロジーズと韓国サムスン電子は、3月上旬にスペイン・バルセロナで開かれたモバイル関連見本市「MWC2026」で、米エヌビディアと共同で人工知能(AI)を活用した無線アクセスネットワーク「AI-RAN」の検証ワークフローを紹介した。AIを用いて無線通信の精度や品質を高める取り組みで、会場ではエンドツーエンドのテスト環境を使ったデモンストレーションが行われた。
AIがRAN内部に広く使われる中、エンジニアは多様な実ネットワーク環境で、アルゴリズムの性能を検証する必要が高まっている。しかし、データ収集やモデルトレーニング、性能ベンチマークが異なる環境で行われるケースが多い。特にスループットや信頼性、ユーザー体験に直結するチャンネルの推定といった物理層機能の検証では、展開前の比較や再現性の確保が課題となっていた。
こうした課題に対処するため、キーサイトが開発した「Keysight AI RAN Simulation Toolset」は、現実的なデータセットとシナリオの生成から、「AI/ML(機械学習)」モデルのトレーニング、再現性のあるベンチマークまでを自動化。フィールドでテストを行う前に性能を把握できるという。
今回の共同デモでは、このツールセットをエンドツーエンドの無線AI-RAN研究テストベッド「NVIDIA Aerial Testbed」と統合した。同テストベッドは、AI処理向け高性能チップ「NVIDIA GH200」や大規模AI計算向けサーバーシステム「NVIDIA DGX Spark」、ネットワークの仮想再現環境「NVIDIA Aerial Omniverse Digital Twin」などのプラットフォーム上で動作し、さらにAnalog Devicesの無線ユニット「Titan O‑RU プラットフォーム」とも連携する。








