2026.03.02 欧州2大通信機メーカーが提携拡大、 「レベル4」以上の自律型ネットワーク実現へ

ノキアとエリクソンは次世代自律型ネットワークの実現に向けた提携を強化する(写真はイメージ)

 フィンランドのノキアとスウェーデンのエリクソンは1日、AI(人工知能)を用い監視・分析・最適化・修復などを自ら行う「レベル4(高度自律)」以上の自律型ネットワークの実現に向けて、包括的に協力関係を強化すると発表した。「rAPP(アールアップ)」製品の互換性を高め、モバイルネットワークの自動化と高度化を加速化させる。

 rAPP(RAN Automation Application)は、RAN(無線アクセスネットワーク)を非リアルタイムで最適化・自動化するためのアプリケ―ション。携帯電話事業者や通信機器メーカー、研究機関などで構成され、オープンな無線アクセスネットワークの実現を推進する業界団体「O-RANアライアンス」が制定している。

 今回の提携では、ノキアがエリクソン主導の「rAPPエコシステム」のメンバーとなり、エリクソンがノキアの「SMO マーケットプレイス」のメンバーとなる。rAPPエコシステムは、エリクソンのオープンな自動化プラットフォーム「EIAP」を中心に構成された自動化アプリを開発・提供・運用するためのオープンなエコシステム。SMOマーケットプレイスは、各種の自動化アプリを発見・評価・導入できるプラットフォームとなる。

 この結果、通信事業者はネットワークの自動化や高度化の際、オープンなマルチベンダー環境で機器を利用しやすくなる。

 マルチベンダー環境での自動化ツールの統合、rAppの普及促進、ネットワーク運用の効率化と迅速化などで、通信事業者が果たす役割は大きい。提携を弾みに、通信事業者の次世代自律型ネットワーク構築に向けた動きが、一段とスピードを増すとみられる。