2026.03.19 シャープ社長交代、4月1日付で河村専務が昇格 沖津社長は副会長に

社長執行役員CEOに昇格する河村哲治専務執行役員CBDO

 シャープは19日開催の取締役会で、4月1日付で社長交代を含む役員人事を内定した。新社長には河村哲治専務執行役員CBDO(最高事業開発責任者)が昇格する。沖津雅浩社長CEOは今後副会長として新社長をサポートしていく。

 6月開催予定の定時株主総会、取締役会決議を経て選任される。沖津氏は定時株主総会終了後、任期満了に伴い取締役を退任する。河村氏は株主総会、取締役会の決議を経て、代表取締役に就任する予定だ。

 沖津氏は、2024年6月の社長就任以降、約2年間、デバイス事業のアセットライトなど構造改革に力を入れ、ブランド事業の強化やB2B事業の再成長に向けた道筋をつけた。

 25年5月には27年度までの中期経営計画を公表。ブランド事業への投資拡大やAI(人工知能)をはじめとする技術開発の強化、EV(電気自動車)、AIサーバーといった新規事業の取り組みを加速。新たなコーポレートスローガンも制定した。

 沖津氏は、3月31日の退任に当たり、従業員向けにメッセージを発信。「業績面では昨年度3年ぶりの最終黒字も達成、今期も期初の公表値から2度の上方修正を行い、財務基盤の改善も想定を上回るペースで進展している」など、着実な業績回復に触れた。

 ただ、足元の事業環境が激変する中、よりスピード感を持った事業展開が求められることから「次のステージを託すにふさわしいリーダーとして、河村氏にバトンを渡すことが最適と判断した」とする。

 河村氏は、欧州統轄会社や米国販売会社の責任者を歴任するなど、豊富な海外事業経験を持つとともに、スマートオフィス/ビジネスソリューション領域の事業責任者として、全社の業績をけん引してきた実績がある。

 現在CBDOとして、新規事業開拓の最前線に立ち、次代の成長に向けた取り組みを力強く推進している。

 河村氏は大阪市出身で、1961年11月10日生まれの64歳。大阪外国語大学外国語学科を卒業後、1984年シャープに入社した。